なるほどUnixプロセス ― Rubyで学ぶUnixの基礎読了
なるほどUnixプロセス ― Rubyで学ぶUnixの基礎を読んだ。
お勧め対象者
基本的にはUNIXのプロセスの話がわかりやすくまとまっている。 なぜRubyが絡んで来るかというと、C言語で理解を進めようとすると色々煩雑なことが多いがRubyなら簡潔に記述することが出来、UNIXのプロセスを理解するという本質にフォーカスしやすいからだそうだ。 内容のレベルとしては、入門書といった感じの印象を受けた。 その為「プロセスのことがよくわからない」という人にも勧められる内容。
以下の内容の理解を深めたい人は購入を検討するのが良いだろう。
- プロセスの親子関係
- ファイルディスクリプタ
- プロセスの終了コード
- シグナル
- fork、exec
- ゾンビプロセス
- プロセス間通信
- デーモンプロセス
- prefork
分かりやすかった理由
ネットワーク周りや、メモリ、CPU周りまではそこまで掘り下げていないのが、逆に理解しやすいポイントだと感じた。 1つ1つの確認自体も丁寧に解説、補足してくれるので「あれ?この場合はどうなるんだろう」というのを実際試さなくても理解出来る。 付録のSpyglass(Rubyで実装されたWebサーバ)も実際動くコードを見て試しながら理解を進められるのは重宝する。
まとめ
書かれた時点が結構前(2011年12月)なので、情報が古い部分があるのは否めない。 ただプロセスの事を知りたくなったら入門としては是非とも読んでもらいたい素晴らしい書籍だ。